城ヶ崎海岸Ⅲ 富戸のぼら漁

 
ぼらの大群富戸の港では江戸時代よりぼら漁が盛んでした。

ピクニカルコースの起点にあるぼら納屋は、

現在は海鮮料理の食事処となっていますが、

元々はこの一帯の富戸地区で行われていた

ぼら漁の漁師たちの寝泊りしていた小屋でした。

徳川幕府の保護によりぼら漁は栄え、

江戸城へ直接船で運ばれ将軍家へ献上されました。

富戸のぼらは大変美味で珍重された高級魚だったのです。

その漁は、村中総出で行う組織的なもので、魚見小屋(ぼら納屋の近くにある見張り小屋

県の文化財に指定されています)から海上のぼらの大群をいち早く見つけ、

合図をおくって迅速に伝達するというチームプレイが確立していました。

現在の富戸の港は海遊びの観光の拠点として岬めぐりの遊覧船が出ていたり、

またダイビングのスポットとしても有名で、体験教室も開かれています。



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城ヶ崎海岸Ⅱ 門脇吊橋から橋立吊橋へ

 
散策コースの途中には幾つかの名所があります。

起点のぼら納屋から少し進んだところには江戸末期の黒船来襲に備えた

4門の砲台の跡があります。

それを過ぎると次に観光地として人気の有名な門脇吊橋が見えてきます。

さらにその先には伊豆四季の花公園に隣接して日蓮上人ゆかりの蓮着寺があります。



鎌倉幕府により伊豆に流された日蓮上人は、この辺りの海上にある俎板岩まないたいわの上に

置き去りにされたといわれています。

通りがかりの地元の漁師に助けられ匿われた縁でこの地にお堂が建てられたという

由緒のあるお寺です。




橋立吊橋幾つもの深い入江を過ぎると

「橋立の吊橋」に出ます。

門脇吊橋は有名ですが、

ここはあまり知られていない為

ゆっくりと自然の景観を堪能できます。

手前には大淀、小淀という岩礁にできた

汐溜まりがあり、夏は天然のプールとして

最高の遊び場です。

当宿の朝の散歩コースはこの吊橋まで行きます。

途中群生する海岸の植物の話をしたり、

コーヒーブレイクを挟んで海岸線を巡る

1時間半くらいの行程です。

ゆったりとした無理のないウォーキングですので

是非多くの方に参加していただきたいと思います。




デザートに、お土産に うさぎのわらびもち

 
時期ごとに変わる桜懐石のデザート。

秋からは“うさぎのわらびもち”です。
うさぎのわらびもち
お月様のようなまるい餅の中に、

上品な甘さのこし餡がたっぷり入っています。

倶楽部ハウスの売店にて、

5個入り525円で販売もしております。

お土産におひとついかがですか。




今秋限定公演

 
名残の蝉もその姿を消し、花吹雪の森にも静かな秋が訪れつつあります。

夕暮れ時の涼しさに、秋の虫達が郷愁を誘う音色を奏で始めました。

コオロギ・ツユムシ・クツワムシ。

ウマオイ・マツムシ・キリギリス。

この森では沢山の住人たちが秋の夜長を鳴き競い、その短い生を謳歌します。

彼等の晴れ舞台に耳を傾ける特等席は森の腰掛け。今宵も開演間近です。

特等席はこちら。

色絵の古伊万里六寸皿

 
美しい古伊万里焼花吹雪には、主人の祖父が残した器が

少々しまわれております。

そのほとんどは、戦争で焼けてしまいましたが、

この皿はその一つ。

絵付けもさることながら、

温かみのある下地の白磁というのは、

現代にはあまり見ることが

できなくなった技法だそうです。

お造りは、伊勢海老、赤貝、尾長鯛。

陶工に失礼のないような料理を作らなければと

気の引き締まる想いでおります。



料理長 市川

花吹雪でランチはいかがですか

 
当館では、ご夕食のコースを軽めにしたものを、ご昼食としてご用意しています。

桜のお料理ですと、軽めの「桜おこわ膳」、人気の高い「乙女桜膳」、

おすすめのミニ懐石「花吹雪」がございます。

お泊まり頂けるようでしたら、ご夕食は季節の懐石、ご昼食は桜の懐石、と、

当館のそれぞれのお料理を満喫して頂くことも。

勿論お食事のみでも結構ですので、もし伊豆高原を訪れた際には、

ご昼食コース「桜おこわ膳」お立ち寄り頂けると幸いです。



【ご昼食】
桜おこわ膳 2,100円
乙女桜膳  2,625円
花吹雪   3,675円

詳しくはこちらから
(ページ下部)






ご予約はこちら
夕朝昼の3食付き 花吹雪満喫プラン【米二/桜おこわ膳】



伊豆の長命草、明日葉

 
健康食品にもよく使われている薬草で、八丈島のものが有名ですが、

館内でも栽培しており、コースの天ぷらや、森のお茶に入れて使用しています。

時折、森の小径の脇で自生している事も。

「今日葉を摘んでも、明日にはまた葉が出る」ことから、

明日葉と名付けられたといわれる通り、とても生命力の強い草です。

その強い生命力、私たちも頂きましょう。



主な作用は滋養強壮、抗菌、整腸、利尿など。ダイエットにも効果があります。


森のお茶をどうぞ

 
花吹雪ではチェックインのお客様に、「森のお茶」をご用意しています。

ルイボスティ、ニッキ、明日葉、黒文字、ぼたん防風、磯菊、うこん、松葉、

レモングラス、甘茶をブレンドしたオリジナルのハーブティーです。

甘茶が入っているためほのかに甘く、体にもいいお茶です。

お部屋へ行く前に、まずはひと休み。


森のお茶


お造りのつまに水前寺海苔

 
ミネラルを含むゆるやかな清流でしか育たない川海苔です。

古くからお祝いの料理や茶人に愛用され、

江戸時代は将軍家への献上品にもされていました。

板状に乾燥させたものを水でもどして、つまや酢の物に使います。

一部の自生地では天然記念物にも指定されている程稀少性が高く、

滅多にお口に入る代物ではありません。

花吹雪ではコースのお造りのつまとしてお出ししています。

茶人も好んだ水前寺海苔







単品かさご唐揚げ 即完売!!

 

先日急遽鬼かさごが11尾程入荷しましたので、

唐揚げにして単品料理としてお出ししようと思い、宿泊のお客様へ声を掛けさせて頂きました。

私個人の予想としては、5尾くらい注文を頂けたら嬉しいと思っておりましたが、

チェックイン終了時には、11尾全て注文を頂き、何とも喜ばしい驚きでした。

この日のかさごは姿揚げに致しました。改めてお客様の有難さを感じました。




料理長 市川










遠州黒豚と天然きのこの鍋

 
風趣料理、秋の献立のメイン。

静岡県産の黒豚と天然きのこ(サワモタシ・ムキタケ・ナメコ)を使った鍋です。

笹がき牛蒡、つくね芋団子、自家製蒟蒻に、九条葱をのせ、主役を引き立てます。

日本の秋の山の営みを感じて頂きたい。

物悲しい季節に、ホッと心を温めてくれる一品です。

遠州黒豚と天然きのこの鍋

お祝いに、鯛の尾頭付きを食べ易く

 
快気祝い、七五三、入学、昇進など様々な大切なお祝いに

鯛の尾頭付きを御用意させて頂きます。

飾りではなく、食べ易く骨を取り除き、小さく切って焼いております。

塩焼きですが少々淡白ですので、加減酢をつけて召し上がって頂いております。

お祝いにぴったりな真鯛の尾頭付き価格は1kg程の真鯛一尾で5千円前後。

4名様から6名様分が目安です。

是非お問い合わせ下さい。










今年は、お月見、9月30日

 
小袖うさぎ
 姉さんたちは、赤いうさぎだけど、私は、未だ白い兎。芸子でいえば、半玉。わたしは、小袖うさぎといい、この花吹雪に寝起きしています。
 花吹雪の敷地の中にある7つの温泉の中でわたしは、鄙の湯がすき。今夜は、そこにしました。湯上りのほてったからだに浴衣を着流して、月見台にさしかかると、おしゃべりしながらくる若い2人のお客様と通りすがりました。ふっと、湯上りの香りがして、いい気持。わたしも、こんな香りがするのかしら。
 見上げると、お月様、森蔭に囲まれた上にポッカリと浮んでいる。そう、今年は、9月30日が十五夜。と、思い出しながら見上げていると、お月さまは、わたしをじっと見つめているみたい。恥かしい。やさしく語るお月さまのお言葉に包まれて、わたしは茫然と立たずむ。あヽ、ねむけにさそわれる。そのまま、わたしは、寝床に入り深いねむりにつく。夢の中で、お月さまと語り続けた。幸せに包まれた気分。思い出すとわたしだけの宝のように想う。








伊豆の地かさご

 
伊豆のかさご写真上から、

オニカサゴ・イズカサゴ・カサゴです。

カサゴは「笠子」もしくは「瘡魚」と書き、

全身が瘡で覆われている様な風貌ですが、

その身の味は絶品で、

汁物や唐揚げに最適です。

今年の秋はこのカサゴを唐揚げに致します。

水揚げの状況によりその日の種類は異なりますが、いずれも滋味深い伊豆の味覚です。



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季節で変わる懐石料理
【長七】付スタンダードプラン



城ヶ崎海岸 Ⅰ 大室山の噴火でできた地形

 
複雑に入り組む城ヶ崎海岸三陸のリアス式海岸とは

成り立ちが違うのですが、

4000年前に噴火した大室山の溶岩流が

伊豆高原一帯の海岸線を埋め尽くし、

その後海の侵食により

幾重にも入り組んだ絶壁が

連なる地形をつくりだしました。

伊豆の東海岸の火山郡には大室山の他にもスコリア丘と呼ばれる単成火山がいくつかあります。

赤沢地区の北にある小さな山―伊雄山イオヤマ―が2700年前に噴火した時の溶岩流によりできた

浮山地区は、城ヶ崎からの海岸線と一体となり壮大な景観を作り出しています。

山々と岩礁とが織りなす美しい様はまさに日本の自然遺産です。

海岸線のウォーキングコースは、吊橋で有名な門脇灯台近くのぼら納屋から赤沢の港まで、

ゆっくりと歩けば約5時間の長いコースです。

これからの秋の一日、のんびりと海や動植物を眺めながら歩いてみるのも

贅沢な休日といえるのではないでしょうか。


プロフィール

勘助うさぎ

Author:勘助うさぎ
私は赤いうさぎ。
花吹雪にいる勘助です。
男の名みたいですが、実は女で私の源氏名です。
私たちのこと、花吹雪のこと、その周辺の自然など、少しずつブログでお話ししていきたいと思います。

伊豆高原 城ヶ崎温泉 花吹雪
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〒413-0232
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