城ヶ崎海岸Ⅲ 富戸のぼら漁
富戸の港では江戸時代よりぼら漁が盛んでした。
ピクニカルコースの起点にあるぼら納屋は、
現在は海鮮料理の食事処となっていますが、
元々はこの一帯の富戸地区で行われていた
ぼら漁の漁師たちの寝泊りしていた小屋でした。
徳川幕府の保護によりぼら漁は栄え、
江戸城へ直接船で運ばれ将軍家へ献上されました。
富戸のぼらは大変美味で珍重された高級魚だったのです。
その漁は、村中総出で行う組織的なもので、魚見小屋(ぼら納屋の近くにある見張り小屋
県の文化財に指定されています)から海上のぼらの大群をいち早く見つけ、
合図をおくって迅速に伝達するというチームプレイが確立していました。
現在の富戸の港は海遊びの観光の拠点として岬めぐりの遊覧船が出ていたり、
またダイビングのスポットとしても有名で、体験教室も開かれています。
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